
Aマーケティングパート
手順2
手順1を踏まえ、商材の買い手になるターゲットを明確化する(どの層の顧客のニーズに応えていくのか明確化する)
商材の買い手になるターゲットを明確化(どの層の顧客のニーズに応えていくのかを明確化)するには、手順1の結果を念頭に置きながら、誰がどのような用途で利用するのかを考え、外部環境の変化をマクロ(PEST)とミクロ(5フォース)の視点から分析し、自社の商材の特長が最も生かされ、競争優位性が確立されるターゲットに対して施策(3C)を考えていくことになります。
⑦外部環境分析を踏まえて自社はどうするのか3C(内部環境分析)で整理する
3C分析は、Customer顧客・市場、Competitor競合、Company自社の3点について分析をすることから、この3つの頭文字をとって3C分析と呼ばれています。
3Cの目的は、外部環境や競合の状況から事業のKSF(Key Success Factor成功要因)を導き出し、事業を成功に導くために何が必要か分析することです。市場にチャンスがあるか、競合状況はどうか、その上で自社商材は市場機会を狙い、競合と差別化した戦略がうてるかということを分析する時に使います。
順番としては、Customer顧客・市場、Competitor競合を整理したうえで、Company自社はどの顧客のニーズを扱うべきなのかを明確にすると良いです。
Customer顧客・市場
顧客ニーズ、市場規模、市場の成長性など。今まで分析を進めてきたなかで、どんな顧客が増えているのか、どんな顧客のニーズがあり、どんな顧客のニーズを満たすべきか考えます。
Competitor競合
競合の特徴(商品・サービスの価格、メインターゲットなど)、競合の今後の動向、各競合のシェア率(シェアの伸びなど)など。
Company自社
経営理念、基本戦略、強み、弱み、自社商材、自社リソースなど。
【ケーススタディ・森の村が「売上アップホームページ」のデザインにチャレンジ⑦】外部環境分析を踏まえて自社はどうするのか3C(内部環境分析)で整理する編
⑦森の村の3C分析編

外部環境(PEST)や業界構造(5Forces)の状況から、事業のKSF(Key Success Factor成功要因)を導き出し、事業を成功に導くために何が必要なのか、3Cで整理して分析します。狙っていくターゲットを明確化し、そのターゲットに向けての訴求を考えていきます。

市場・顧客(Customer)としては、これまで分析を進めてきた中で、どんな顧客が増えているのか、どんな顧客のニーズがあるか、そのうちどの顧客のニーズを満たすべきか考えます。おせち市場全体では値上がり幅並びに率ともに伸びが鈍化しているなかで、「コスパ」「高級化」の2極化が進行していることと、コンビニのセレクトおせちが伸びていること、家庭の食卓においてミールキット市場が伸びていることを踏まえると、自分好みのちょうどよい(コスパ)おせちを時短で仕立てて(タイパ)満足度が上がるようなところに顧客ニーズがあるのでは。そうした人を取り込めば、新しい市場を開拓できる可能性があると思います。

競合(Competitor)としては、そうなると、コンビニのセレクトおせちですよね。それとミールキット業界でもおせちは調理済みで販売していますね。コンビニのセレクトおせちには及ばなくとも、おせちセットに入れる品目をセレクトできるタイプはあるようです。両者ともすでに巨大な設備があり、生産能力もあるので、それらの稼働率を上げて利益も上げるということを目指す感じなのか、おせちはおせちで販売して、コンビニならプラスでお弁当なりお結びなりカップ麺なり酒類なり普段のものも買って欲しそうな売り方ですし、ミールキット業界ならプラスですき焼きや鍋のミールキットを買って欲しそうな売り方をしています。コンビニの場合おせちだけをコンビニでちょい買いして、あとのお鍋なりの食材はスーパーで買うとかありそうですね。ミールキット業界もそれぞれ値が張るので、帝国データバンクの調査などにかんがみると、お正月っぽくおせちならおせち、お鍋ならお鍋のどちらかを買うようになりそうですね。また、コンビニはリアル店舗が競合になりますし、ミールキット業界はネット通販が競合って感じになりますから、PRの仕方は変わってきますよね。

自社(Company) このどちらのニーズにもこたえる市場を作るっていうのはどうでしょうか。このニッチな市場でトップを狙う戦略ではどうでしょう。村はそもそも無農薬無添加遺伝子組み換えなしで名水仕立ての素材をブランド化しつつ売りたいわけですから。おせちは人気品目に特化してその中からセレクトしてもらい、つまり1~5品目くらいで、プラス素材でお野菜やお肉をセット販売する、その素材を使ってお鍋なりすき焼きなり、しゃぶしゃぶなり、焼肉なりできる。残り素材は、正月2日目くらいから好きなようにお好みで普段のご家庭ごとのおかずに使ってもらう。セレクトで価格帯自在にできるようにするっていうのはどうですか。人気品目も栗きんとんとか、煮豆とか、伊達巻とか甘くて味も好きだし自宅で作るには手間がかかるものや、おつまみにもなる紅白かまぼこ、さっぱりと箸休めになり見た目も映える紅白なますや酢レンコンなどでしたので、紅白なますや酢レンコンはお酢漬けなので素材の持ち味を生かして無添加で加工しても多少の日持ちはしますし、煮豆も素材の持ち味を生かして無添加で加工しても多少の日持ちはする調理法ですよね、伊達巻は卵の感じとふわふわで甘いというところが受けているようですのでグラスフェッドの村の卵は味が濃いですからもう少し卵を感じる無添加の調理法の何か伊達巻風のものに代替するのもよいのかなと思いますし、栗きんとんは栗とサツマイモに分けたらどうでしょうか?今サツマイモってねっとり系の焼き芋がブームじゃないですか、夏にも凍らせてアイスクリームみたいにした焼き芋を食べるので、村のサツマイモはねっとり系で甘いので村ではつぼ焼き芋にしていますよね、きんとんの代替に十分なりますから、それに砂糖も使いませんので健康志向や制限のある人でも金運アップとかの縁起物を食べたいというニーズには応えられそうですし、加えて栗はポン栗とかの焼き栗にしたら同様に砂糖を入れずに素材の良さが伝わる縁起物の一品になると思います。

栗は昔から「勝ち栗」と呼ばれ勝負運をアップさせる縁起の良い食べ物とされてきましたし、お正月なのでもうすぐ受験シーズンじゃないですか。合格祈願もつけちゃうっていうのはどうですか。村のもう一つの神社の天神さまの梅の花の形の合格しおりはどうですか?紅白セットで見た目にも華やかで明るい気持ちにもなりますし。合格祈願ってことなら進学の受験生だけでなく、資格試験とか就職試験とかいろんな人へと対象が広がりますよね。ちょうどお正月って、一念発起して今年こそ〇〇するぞって意欲が高まりを見せる時期なので、そこに訴求しようと新聞でもテレビでもネットでも、通信教育や転職などのCMが多量に投入されているじゃないですか。その教育業界の商流にも乗って、合格祈願しおりも重宝して使ってもらえるような気がするんです。通常のお守りってなると、「コスパ」に訴求しなくなると思うんですよね、わざわざこのお守り付けていくら価格をオンしているんだろうとか思われる気がするんですけれど、しおりですと材料は紙で少し加工するくらいですから、原価が低そうなものでそんなに価格にオンされていないだろう、逆に良いおまけをもらったという満足感のほうが勝るのかなと思うんですよ、SNSでもしばらくアップが続きそうですし。

おせちのセットと同時に追加購入できるものとして、お正月くらいはお屠蘇気分でお酒を飲む人もいると思うので、名水仕込みで材料も無農薬遺伝子組み換えなしの村の酒造で伝統製法で仕込んだお酒とかクラフトビールを注文できるようにしたり、桜茶のもとになる桜の花びらの塩漬けを注文できるようにするのもよいと思います。

だと、手順2のターゲットを明確化する、をまとめると、自分好みのちょうどよい(コスパ)おせちを時短で仕立てて(タイパ)満足度が上がるようなところに顧客ニーズがありそうなので、森海おせちが収益構造と市場浸透で勝機がありそうなニッチ市場としてここをターゲットにする。そうすると競合はコンビニのセレクトおせちとミールキット業界の半セレクトおせちで、ミールキット業界はおせちと並ぶお正月需要としてお鍋やすき焼きなどのキットも展開している。そこで森の村としてはそもそも無農薬無添加遺伝子組み換えなしで名水仕立ての素材をブランド化(めぐりんブランド)しつつ売りたいわけで、その訴求ツールの一つがおせちという位置づけですから、おせちは人気品目の煮豆と紅白なます、ハスの酢漬け、伊達巻風の卵品目、栗きんとんの代替のねっとり系つぼ焼き芋とポン焼き栗に特化してセレクト可能とし、プラス素材でお鍋なりすき焼きなり、しゃぶしゃぶなり、焼肉なりできるお野菜やお肉をセット販売する、ご家庭で残り素材がでたら正月2日目くらいから好きなようにお好みで普段のご家庭ごとのおかずに使ってもらう。セレクトで価格帯自在にできるようにする。お正月を演出するものとして、健康長寿を祈願したお薬師さまの笹の葉の飾り切を素材盛付けの映え飾りとして付ける、同様に合格を祈願した天神さまの梅の花紅白しおりを付ける。同時に追加購入できるものとして、お正月くらいはお屠蘇気分でお酒を飲む人もいると思うので、名水仕込みで材料も無農薬遺伝子組み換えなしの村の酒造で伝統製法で仕込んだお酒とかクラフトビールを注文できるようにしたり、桜茶のもとになる桜の花びらの塩漬けを注文したりできるようにする。コンビニはリアル店舗が競合になりますし、ミールキット業界はネット通販が競合って感じになりますから、PRの仕方は変わってくることもあると念頭に置く。プロモーションにおいては、おせち、各物産、環境、体験などそれぞれのストーリーがめぐりんのブランドコンセプトに合致するようなかたちで相乗展開できるようにする。一連の消費行動で、村の環境保護活動の賜物としての安全安心な物産の良さを実感してもらってリピートや口コミにつなげる、ってことですよね。