【ねこま手順 ③】どんな人がどんな理由で買っているのか5W1Hで整理する

5W1H
Aマーケティングパート
手順1=自身の商材の特性を知る(扱う商材は、どのようなお客さまが、どのような理由で買っているのか知る)
商材を知る、つまりお客さまがなぜその商材を選んでいるのか理由(KBF=Key Buying Factor:重要購買決定要因)を知るには、顧客と接している販売や営業の担当に聞いたり、口コミやアンケートを調べたりするなどして、その結果を5W1Hで定量的に整理してみる、現状のマーケティング戦略を4Pで整理してみるなどして把握します。
③どんな人がどんな理由で買っているのか5W1Hで整理する

【ケーススタディ・森の村が「売上アップホームページ」のデザインにチャレンジ③】どんな人がどんな理由で買っているのか5W1Hで整理する編

あらいぐま
あらいぐま

村のおせちの訴求ポイント、強みを知る。手順に沿って話が進んできましたね。まずは手順1で商品を知る、つまりお客さまがなぜその商品を選んでいるのかを知る、手順2でそうすると次にどういう顧客層をターゲットに商品を売るのか絞り込める、手順3でそして最後にその顧客の購買行動に伴奏する売り方をする、というような大きく3つの手順で進めるようですよ。

いのしし
いのしし

手順1はつまり、マーケティングで重要な考え方って紹介されているKBF(Key Buying Factor:重要購買決定要因)ってことですよね。顧客が数ある商材の中からなぜ自社の商材を選んでくれたのか、購買に至った重要な決定要因を明らかにすれば、自社商材の強みや競合と比較した際の独自性が明らかになるって。

いぬ
いぬ

それを知るには、顧客と接している販売や営業の担当に聞いたり、口コミやアンケートを調べたりして5W1Hで整理してみる、現状のマーケティング戦略を4Pで把握すると書いてありますね。まず5W1Hからやっていきましょうか。

うさぎ
うさぎ

ただ、村のおせちは構想段階でまだ販売していないので、お客さまは村の特産品や生産物をなぜ買っているのか、と置き換えてみましょうか。おせちの中身は村の特産品や生産物にするんですから。

うし
うし

村外の情報はお客さまが寄せてくれるアンケートや注文件数の集計などが頼りですね。村内の皆さんは村の特産物や生産品をどういう理由で買っているのでしょうか。

きつね
きつね

まず村民からですが、普段の会話からすると、ほぼ毎日(Whenいつ)、村内の直売所や生産組合のスーパーあるいは道の駅などで(Whereどこで)、自身や家族が(Who誰が)、自家消費用の村内生産物を(What)、相対取引で現金やキャッシュレスで(How)購入するってことだと思うんですけれど、ここで一番ポイントは数ある商品の中からなぜ(Why)村内生産物を選ぶのかということですよね。

うま
うま

安全安心が一番大きなポイントじゃないですか。誰がどこでどのように生産したり加工したりしているかみんな知っていますから。つまり有機栽培とか農薬を使っていないとか、添加物を使っていないとか、村内の名水で育てているとか加工しているとか。どんな頻度で土壌や水質、品質などを確認管理しているとか。作り手が自家消費もしていますし、作り手の顔が見えているので、間違ったものが混入するはずがないっていう信頼感もありますよね。

きりん
きりん

口コミやアンケートをしてくれているのはふるさと納税や産直で取り寄せてくれている方なんですけれど、村外の方も安全安心が大きいポイントみたいですよ。口コミとかアンケートを見ると、100選の名水で無農薬で育てているとか、無添加とか、生産者さんの名前が書いてあるとか。私たちには当たり前のこと過ぎて慣れてしまっていることなんですけれど、良い環境で育てられているせいか農産物の味や風味が濃くておいしいとか、収穫後にすぐに売ってくれるので瑞々しいし味や風味が濃くておいしいっていうのもありますね。こういうことが喜ばれるんですね。酪農製品などもアニマルウェルフェアを重視して食べ物も育て方も低ストレスにしていますから、グラスフェッドの乳製品やお肉、卵などのおいしさが安全安心に加えて評価されています。農薬や添加物が強いとアレルギーで苦しくなるので、低農薬無添加のものを探しているとの声や、塩分制限があるのでそもそもの農産物自体が自然で味が濃くておいしいから助かっているという声もありました。

くま
くま

選ばれるポイントは村の内外ともに安心安全と素材そのものの味というのが圧倒的に多いということなんですね。ただ、村内の人は普通に消費していますけれど、村外の人で産直で取り寄せてくれている人は、おいしい食材を求めているという人に加えて、健康志向であるとか持病の関係で食事の制限があるとか、そういう理由を持っている人が多い特徴がありますね。

こあら
こあら

村外の人はふるさと納税の村の物産詰め合わせを取り寄せてくれていたり、道の駅や直売所から産直通販で買ってくれていたりしているようですね。リピートしてくれている人が多い特徴があります。道の駅や高速道路のサービスエリアの直売所に出していたものを購入してくれたのがきっかけのようですね。

さる
さる

もうちょっと細かく見ると、直売所とか産直通販では農産物や卵、乳製品が売れていて、ふるさと納税ではお肉関係が売れているようですね。グラスフェッドで赤身がおいしいというのが受けているみたいですね。鳥も放し飼いでうまみが強いというリピートさんのアンケートがあります。

しか
しか

一方、村外で、市場に出荷したものが量販店を通してお客さまが手にするケース、量としては一番多いところをどうとらえるかですよね。お客様の声がわからない。
環境保護や安心安全という観点で買っている顧客は村内外とも直売ルートで、満足度も高く、値崩れもしにくい。他方、市場に出して量販店や食品加工場を通して手にする顧客は環境保護や安心安全ということは知らなくて、大きさのばらつきや形が悪いので扱いにくいというような観点で、流通で値崩れしやすくなっているので、低価格で買っているということですね、しかも量的にはこちらのほうがずっと多くて大部分です。
環境保護や安心安全という観点で村の商材をブランド化していくのがひとまず急がれるんじゃないでしょうか。

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